名前、教えて。
春の始まりを告げた梅の花が散り、桜がバトンを受け取るように蕾をほころばせて、春が本格的になると、あちこちで色々な花花が競うように咲き誇る。
木の花では、沈丁花、杏、桜、連翹、藪椿、雪柳、木蓮、木瓜、乙女椿、小手毬、コブシ…
花壇の花では、水仙、パンジー、クロッカス、桜草、鈴蘭水仙、チューリップ、ヒアシンス…
花屋さんでは、フリージア、ラナンキュラス、ポピー、アネモネ、スイートピー…
野の花では、オオイヌノフグリ、踊り子草、タンポポ、ナズナ、はこべ、土筆…
花の名前を指折り数えていると、たまに名前を知らない花があることに気付く。
菜の花に似た、花全体の大きさが爪の先くらいの小さな白い花。田んぼ一面に白い花畑を作っていたり、花壇の隅で控えめにしていたり、電信柱の足元にちょこんと咲いていたり。
子供の頃から毎年見ているのに、名前を調べたことはない。
あなたの名前は、何て言うの?
毎年、春が来たことを教えてくれて、ありがとう。
名も知らぬ 花が知らせる 春の空
幾春を 迎えし花の 名を知らず
プレバト!!②
プレバト!!の、最近のお題に沿って作った俳句の数々。(抜けているのは録画出来なかったため。残業のせいで、リアルタイムで視聴出来ない…)
○3月16日「江ノ電と桜」
踏切で 並ぶ二人に 桜降る
○3月2日「ひな祭り」
故郷で 母が飾るや 桃の花
※婚期を逃した娘の雛人形。飾る?飾らない?
○2月23日「菜の花と自転車」
菜の花や 春のリズムで ペダル漕ぐ
※季重なりですが、ご容赦ください。
○2月16日「つくしと富士山」
富士笑う 土筆の子らの 背比べ
※土筆達が背比べ。遠くで富士山が微笑みながら眺めている。
飛梅に 恋の願いを かける君
※以下、少女マンガ注意報。菅原道真を慕い、京都から大宰府まで飛んで行ったという飛梅に向けて、幼なじみが願い事。 「先輩がいる高校に受かります様に!」 隣にいる俺、失恋決定。(俳句に説明文は無粋。失礼しました。)
梅の花 咲きて夢咲け 願う絵馬
プレバト!!①
俳句を始めたきっかけは、この番組。
我ながら、安直でミーハー(死語?)。
始めてから一年くらいになるけれど、このブログを始めるまでは、プレバト!!のお題に沿い、週に一句というペースで作っていた。
私の知っている金次郎像は、薪の束を背負いながら本を読む姿だけれど、最近の金次郎像は座って本を読み、背負っていた薪は側に降ろしてあるとのとのこと。変わった理由は、「歩きながら本を読むのは、危ない」から…。う~ん?
私の子供の頃だって、歩きながら本を読む行為は危ないという認識はあったけれど、二宮金次郎像を座らせる発想はなかった。
さらに時代が進んだら「児童福祉法に抵触するから、子供が働く姿を見せるのは駄目だ」と言われたりして?
教科書に 舞い散り空へ 誘う花
桜貝を探して
ドライブがてら、久し振りの増穂ヶ浦。
桜の花びらが風に吹き寄せられる様に、砂浜一面に小さな桜貝の貝殻が散らばって…いる筈だったけれど、今日は残念ながら空振り。
桜貝の貝殻はあるにはあるが、いつもより少ない。
代わりに、ウニの殻が目立った。
馴染みの平べったい形。エイリアンの頭みたいな形。平べったいのはハスノハカシパン、エイリアンみたいなのはブンブクという名前らしい。ブンブクウニの殻は見た目の印象とは違って、とても脆い。ちょっと力を入れただけで、くしゃっと崩れてしまう。
海風が吹くと、桜貝は花びらの様にひらひらと砂浜を転がっていく。
今日は能登半島地震から10年目の日。
貝寄せに 能登に散るとや 桜貝