名前、教えて。

春の始まりを告げた梅の花が散り、桜がバトンを受け取るように蕾をほころばせて、春が本格的になると、あちこちで色々な花花が競うように咲き誇る。

木の花では、沈丁花、杏、桜、連翹、藪椿、雪柳、木蓮、木瓜、乙女椿、小手毬、コブシ…

花壇の花では、水仙、パンジー、クロッカス、桜草、鈴蘭水仙、チューリップ、ヒアシンス…

花屋さんでは、フリージアラナンキュラス、ポピー、アネモネスイートピー

野の花では、オオイヌノフグリ、踊り子草、タンポポナズナ、はこべ、土筆…

花の名前を指折り数えていると、たまに名前を知らない花があることに気付く。

菜の花に似た、花全体の大きさが爪の先くらいの小さな白い花。田んぼ一面に白い花畑を作っていたり、花壇の隅で控えめにしていたり、電信柱の足元にちょこんと咲いていたり。

子供の頃から毎年見ているのに、名前を調べたことはない。

あなたの名前は、何て言うの?

毎年、春が来たことを教えてくれて、ありがとう。

 

名も知らぬ 花が知らせる 春の空

幾春を 迎えし花の 名を知らず

 

 

蕾、ふわり

通勤の途中で道路が高架になっている所がある。電車の線路を越えるために高架になっているのだけれど、この電車は朝の通勤時間帯以外で満員になっているのを見たことがない。しかも、車両は二両だけ。都市構造の視点ではコスパが悪いとしか言えないけれど、この季節だけは、この高架があって良かったと思う。

 高架道路のすぐ横には公園があり、数本の桜が植えられていて、高架道路の歩道を通ると、桜の花枝が目の前に!。今朝、その高架を通ると、桜の枝先の蕾がふっくりと膨らんでいた。

テレビでは桜前線の予報が始まった。今年も、桜の開花はこの坂道で知ることになる。

 

 桜咲け 咲けと急かすな テレビジョン

 

 

 

春、間近

今日は寒の戻り。寒い。

でも、春の気配があちこちに。

柔らかな柳の新芽。

控えめな、まんさくの花

微かな紅を纏う杏の花。

香る梅花。

緑の葉陰に赤い藪椿。

小さなラッパの形をした水仙の花は、本格的な春が来たことを教えてくれる。

 

待ちわびる 水仙達の ファンファーレ

 
f:id:haruru2004chonko:20170603142628j:image

プレバト!!②

プレバト!!の、最近のお題に沿って作った俳句の数々。(抜けているのは録画出来なかったため。残業のせいで、リアルタイムで視聴出来ない…)

 

○3月16日「江ノ電と桜」

    踏切で 並ぶ二人に 桜降る

○3月2日「ひな祭り」

    故郷で 母が飾るや 桃の花

※婚期を逃した娘の雛人形飾る?飾らない?

○2月23日「菜の花と自転車」

    菜の花や 春のリズムで ペダル漕ぐ

※季重なりですが、ご容赦ください。

○2月16日「つくしと富士山」

     富士笑う 土筆の子らの 背比べ

※土筆達が背比べ。遠くで富士山が微笑みながら眺めている。

○2月9日「梅と大宰府天満宮

     飛梅に 恋の願いを かける君

 ※以下、少女マンガ注意報。菅原道真を慕い、京都から大宰府まで飛んで行ったという飛梅に向けて、幼なじみが願い事。 「先輩がいる高校に受かります様に!」 隣にいる俺、失恋決定。(俳句に説明文は無粋。失礼しました。)

    梅の花 咲きて夢咲け 願う絵馬

          

 

 

プレバト!!①


f:id:haruru2004chonko:20170326090600j:image
俳句を始めたきっかけは、この番組。

我ながら、安直でミーハー(死語?)。

始めてから一年くらいになるけれど、このブログを始めるまでは、プレバト!!のお題に沿い、週に一句というペースで作っていた。

3月23日放送のプレバト!!のお題は「二宮金次郎像と桜」。

私の知っている金次郎像は、薪の束を背負いながら本を読む姿だけれど、最近の金次郎像は座って本を読み、背負っていた薪は側に降ろしてあるとのとのこと。変わった理由は、「歩きながら本を読むのは、危ない」から…。う~ん?

私の子供の頃だって、歩きながら本を読む行為は危ないという認識はあったけれど、二宮金次郎像を座らせる発想はなかった。

さらに時代が進んだら「児童福祉法に抵触するから、子供が働く姿を見せるのは駄目だ」と言われたりして?

 

教科書に 舞い散り空へ 誘う花

 

 

 

 

桜貝を探して


f:id:haruru2004chonko:20170325182152j:image

f:id:haruru2004chonko:20170325182052j:image
ドライブがてら、久し振りの増穂ヶ浦。

桜の花びらが風に吹き寄せられる様に、砂浜一面に小さな桜貝の貝殻が散らばって…いる筈だったけれど、今日は残念ながら空振り。

桜貝の貝殻はあるにはあるが、いつもより少ない。

代わりに、ウニの殻が目立った。

馴染みの平べったい形。エイリアンの頭みたいな形。平べったいのはハスノハカシパン、エイリアンみたいなのはブンブクという名前らしい。ブンブクウニの殻は見た目の印象とは違って、とても脆い。ちょっと力を入れただけで、くしゃっと崩れてしまう。

海風が吹くと、桜貝は花びらの様にひらひらと砂浜を転がっていく。

今日は能登半島地震から10年目の日。

 

貝寄せに 能登に散るとや 桜貝

 

 

 

 

木蓮

久し振りの青い空。白い木蓮の花には、春の青い空が似合う。木蓮の蕾は小鳥が枝に止まっているみたい。本格的な春になれば、青い空に羽ばたくかの様にその白い翼(花弁)を開いていく。

ちなみに「白い木蓮」ではなく「ハクモクレン」が正しく、「モクレン」とは花の色が紫のものを指すとのこと。

 

空青く 羽ばたけ開け 花木蓮