映画:ブレードランナー2049

映画館にて鑑賞。

前作と異なり「アクションはオマケ」という感じなので、アクションを求めて観るのは止めた方が良いかも。

バレエのコンテンポラリーの様な「静寂」を内包した映像。映画を観ているのに、近代美術館で芸術鑑賞をしている様な不思議な感覚。

エイリアンの前日譚を描いた「プロメテウス」にも似ている。リドリー・スコットが制作しているからだろうか。

 

ブレードランナー、K(ケイ)。新型のレプリカントである彼は、旧型のレプリカントを狩る任務を黙々とこなしていた。ひたすらに孤独な彼は、擬似恋人であるホログラフィープログラムのジョイに慰めを求める。

Kは任務として「ある人物」を捜す事となるのだが、それにはの「子供の時の記憶」が絡んでいく…。

Kの外見は成人男性であるが、内面は自分の存在意義を問い始めた思春期の少年の様だ。

話が進むにつれて、Kの孤独が埋められる事を祈らずにはいられなくなる。とにかく、せつない。最後のシーンが特に。

 

街の映像広告にカタカナがあったり、放射能に侵された土地(たぶん、ラスベガス)にあるホテルにハングル文字があったり、と意味深長。

 

色々と考えさせられる映画だった。

 

上映時間が3時間近く、冗長に感じるシーンもあるので、覚悟をして観ることが必要かも。