映画:ハン・ソロ

さて、スター・ウォーズのスピンオフ作品「ハン・ソロ」。映画の日という事で、割安に観てきた。

 スター・ウォーズの人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の物語である。

時系列で言うと、銀河帝国が出来て間もない頃。エピソード3とエピソード4の間くらいかな?

アメリカでの興業収入は「スター・ウォーズ」作品としてはイマイチだったらしいが、結構楽しむことが出来た。

例えて言うなら、宇宙版の西部劇?

ハン・ソロの立ち姿が、まるでガンマン。列車強盗みたいな事もしていたし。

 ただ、最初のハン・ソロの出身惑星の件(くだり)が案外と長くてモタモタしている印象。もう少しはしょれなかったのかな?

 ハン・ソロの設定も安直だった。スラム街で自由が無い日々を送っている若者が夢を描き、夢を見出だせない惑星から逃げ出す。けれど、一緒に逃亡を図った恋人は追っ手に捕まってしまい、若者は必ず迎えに来ると誓って宇宙に旅立って行く…まさに、アメリカ映画のお約束である「虐げられし者」のサクセスストーリー…。良くも悪くもディズニーらしい明確でわかりやすい展開。出てくる登場人物達もキャラクターがシンプルに割り当てられていた処が特にディズニーだな~と。

でも、 ハン・ソロの自信家で能天気で強かでひねくれているのか素直なのか良く判らない複雑な性格は上手く表現出来ていたし、話が進むにつれて彼が少しずつ成長していく処も楽しめた。

チューバッカやランド・カルリジアンとの出逢い、ミレニアムファルコン(最初はお馴染みの形ではない等)のエピソードもハラハラドキドキのストーリー展開も良かった。

 主演の男優さんも良かった。(ハリソン・フォードしか駄目!という人の気持ちは否定しないけどね)

演技でう~ん、若いね!と言いたくなるくらいに、未熟で甘酸っぱい雰囲気があり、話の中である登場人物から「自分以外を信用するな」と忠告されるが、それに納得出来ない処はまだまだ初々しい。その初々しさは映画の最後まで保たれていて、このお兄ちゃんが、どんどんすれていくんだな~と思うと、何だか感慨深かった。

 

ハン・ソロ御守りにしている物や、「ソロ」という苗字について凄く意外なシーンがあったし、あれ?こいつ生きてたんだ!という登場人物が出てくる。他にも細々としたエピソードが差し込まれていて、スター・ウォーズが好きな人は楽しめると思う。

 

ハリソン・フォードじゃなきゃ!について。

同じ人物を別々の俳優さんが演じるのは中々難しい…。

悪い例で言えば、ターミネーター3の主人公。余りにもへなちょこ過ぎて、あれがどうやったら人類を救う救世主となるターミネーター4に出てくる心強いリーダーになるんだ…と思ったものだ。

ターミネーター3はやらない方が良かった。ある意味、黒歴史あの映画は、シュワちゃんの選挙のために作られたようなものだったから、しょうがないけどね!