ドラマ:今日から俺は!

観ていると、楽しくなるドラマである。

ツッパリ全盛期に学生だったから、三橋くんの短い学ランや女の子達の髪形(聖子ちゃんカットや中森明菜風)や足首まで届く長いスカート(今は短すぎるスカートが注意されるとは…時代も変わるものだ)に「あ~、こんな感じの同級生が居たな~」と、懐かしさもプラスされ、次の回が待ちきれない。

主人公の二人がとにかく格好良い。三橋くんは見事にずる賢いし、伊藤くんは真面目(笑)にツッパリをしている。

でも、脇を固めるキャラクターも好きすぎてたまらない。

紅高の今井くんと谷川くん。今井くんの馬鹿さ加減に優しく突っ込む谷川くん、開久の頭である片桐くんも格好良いし、二番手の相良くんが怖すぎる。

女の子も可愛い。理子ちゃんは「風紀委員だから」と三橋くんに注意と言うアプローチをしているし、伊藤くんの彼女である京子ちゃんは、スケバンとブリッ子(もはや死語。若い人は解るかな?)のキャラクターでくるくると表情が変わる。俳優さんって凄い。

それに、高校の先生が(それなりに)尊敬されているのが良い。先生も生徒達を温かく見守っているところも懐かしい。学生時代は服装検査がとにかくウザかったけれど、先生もそれなりに目こぼししてくれていたし、それなりに余裕があったな。今は学校だけではなく、父兄や周辺に住む人からも色々言われるから、先生も大変。

福田監督の作品ではお馴染みの佐藤二郎さんとムロツヨシさん。二人の演技が可笑しすぎて、相手役が横を向いてカメラから表情を隠しているのは、堪えきれずに笑っているかららしい。

 

交通事故に出くわした時に…

モーニング娘の吉澤さんが、飲酒運転の上、ひき逃げをしてしまった。弟さんを交通事故で亡くしているのに、何故?非常に残念だ。

ひき逃げをした瞬間の映像がテレビで流れていたけれど、怪我をした二人を助けることなく、その場を去った人達を批判するコメントが少なくない。

事故現場から去って行った人達について、ある教育評論家は苛めにまで繋げて批判をしていた。…何だかな~。

確かに事故に出くわしたら、怪我をした人達を助けることは大切だけど、果たして自分がその場にいたら、助けることが出来ただろうか?と思う。はっきり言って、私は自信がない。

あの映像は凄く短いし、被害を受けた人達は何とか立ち上がってもいた。

ほんの十数秒間の映像で、その後の対応は流れていない。あの短時間であれば、ビックリして対応出来ずに、いつもの行動をとってしまっただけではないだろうか?怪我人にすぐさま駆け寄るなんて、ほぼ無理なのでは?特に高校生くらいの子供は無理だ。

この教育評論家は、この高校生くらいの子供達がネットで批判されている現状をどの様に思っているのか?教育評論家なら、心理学の勉強もしている筈ではないのか?苛めを見て見ぬふりをする人間の心理を勉強しているのではないのか?

後付けで批判をする事は、誰でも出来る。

 

映画:マイマイ新子と千年の魔法

アニメ映画「この世界の片隅に」の片渕素直監督の作品。お奨めである。

昭和三十年代くらい? の山口県が舞台。

主人公は小学校の中学年くらいの二人の女の子。空想好きな新子と東京から転校してきた貴伊子。いわゆる、ガールミーツガールの物語。(何となく赤毛のアンを連想していると、なんと似たエピソードがあった)

舞台は麦畑が広がる田舎町。豊かな自然の中で、子供達が生き生きと遊ぶ。畦道に咲く野花が美しい。子供達の周りには音が満ちている。雲雀や鳶の鳥の声。蛙の合唱。お米のポン菓子「ドカン」(私の町では「パクン」だった)を作る破裂音。草笛の音。用水路である川のせせらぎには、ドジョウに何処かから紛れこんだ金魚が泳ぐ。空には天の川が横たわり、夏は蛍が群れ飛ぶ。子供達の日々が自然の中で紡がれていく。

そして、子供達の世界は無邪気なままではなく、どうしようもない大人の事情に幻滅したり悲しんだり憤慨したりもする。

さて題名の「千年の魔法」であるが、山口県は古来から周防の国と呼ばれていた。新子は祖父から千年前に都があったと聞かされ、その都を空想する。その周防の国府に赴任してきた清原元輔の娘、諾子(なぎこ)。京の都からやって来た彼女は友達が居なくて、一人ぼっち。その女の子が友達を見つけるまでの物語がたびたび差し込まれる。(ちなみに、大人になった彼女は凄く有名な人物である。現代であれば人気ブロガー? と言われる随筆家である)

 懐かしい景色、懐かしい音。小学生の上級生から小学校に上がる前の小さな子までひっくるめて遊んでいたあの頃を思い出す。

ドラマ:この世界の片隅に

アニメ映画はDVDで鑑賞済み。

日常の中に戦争があった時代。

広島の海苔農家に産まれた主人公、浦野すず。

絵を描くのがとても好きで、のんびり屋。

とにかく、とても可愛らしい。

演じるのは松本穂香さん。

意識高過ぎ、高杉くんのCMの女の子。

 

家族は両親と妹、そして母の実家に祖母とその家族。お祖母さん役が宮本信子さん。

すずのお父さん役の俳優さん、何処かで観た事があると思ったら、ドロンズの石本さんだった。

そんな彼女が、呉にお嫁に行くことになる。

結婚相手は北條周作さん。演じるのは、松坂桃李さん。

小さな頃に出会っていた二人(映画では最後に判るシーンがあるけれど、ドラマでは早々と二話目で判明…あの話の流れでは、仕方あるまい)であるが、すずは最初、何で自分が結婚相手に選ばれたのかが判らない。

最初は戦争しているのが信じられない程に穏やかな日々が過ぎて行く。

そんな中でも、周作さんのお姉さんが、実に良いキャラクターを発揮する。きつい性格で、すずさんをビシビシ指導する。演じるのは、ピッタリの尾野真千子さん。

そして、周作さんの幼馴染役の幸子さん。朝ドラの「ひよっこ 」の米屋の米子役をしていた伊藤沙莉さん。

雰囲気が「ひよっこ」と似てるな~と思ったら、脚本は「ひよっこ」と同じ岡田惠和さん。そう言えば、主人公の松本穂花さんも「ひよっこ のラジオ工場の同僚だったね!

 

以下、映画の話。観ていない方はネタバレになるので注意。

話が進むにつれて、次第に不穏な気配が漂って来る。

呉は軍港なので、空襲に何度も襲われる。最後の方は空襲警報に馴れてしまって行く…此処がリアルだ。

そして、とうとう戦争はすずの近くにいた命をもぎ取って行った。すずの身体の一部と一緒に。

呉の空襲を避けるため、すずに広島への疎開の話が出る。けれど「呉に居たい」とすずは残ることを選択する。

そして「あの朝」がやって来る。

突然の光。「何か光った?」「雷か?」戸惑うすず達を大きな揺れが襲う。

そして、広島の方向に立ち上がる「かなとこ雲」。

すずの家族が、あの雲の下に居る事を想像させる。そこに地獄が拡がっている事も。

広島の被害がじわじわと人々の間に噂として染み込んで行く。(呉に広島の「回覧板」やら「障子」やらが落ちて来た事を、この映画で初めて知った

そして、終戦

あれ程の被害を出しながら、戦争に負けた。

戦争に勝つことを、信じていたのに。

その絶望と空虚。

すずの広島の家族。あの朝、すずの母親は市内に出かけていて、死んでしまっているのは容易に想像でき、母親を探して父親と妹が市内に足を踏み入れた。父親はそのせいで既に死に(多分、原爆症)原因不明の病の妹にも、死を予感させる痣が腕に浮かんでいる。

街は焼け、沢山の人が死に、食べ物もまともに手に入らない。けれど、すず達は生きていかなくてはいけない。

この映画では、食事のシーンが多く出てくる。すずは足りない食材を補うため、野草を摘み、闇市へ出掛け、嵩増しの工夫を凝らす。そして、家族で食卓を囲む。

それは、戦争が終わってからも連面と続いていく。

周作の母親が、隠し持っていた米を取り出し「明日も明後日も食べていかなくてはいけないから、少しずつ使え」と、すずに渡す。

戦争に負けても街が焼け野原になっても、今日は何を食べようか、明日は何が食べられるか、と考える。

生きることは、食べる事。

 

 

 

 

LGBTは生産性が…

これは、差別ではないのか?

同性愛者やバイセクシャルの人に「税金を使うな」と言いたいらしいけど、そもそもそんな人達に税金を使う事があるの?

逆に、同性愛者は「結婚」が出来ないので、扶養控除はない。むしろ高い税金を納めている側なんじゃないの?

子供を産む能力がないから、差別しても良いのか? だったら、独身で子供がいない人もその対象になるんじゃないの?

一般人がネットの片隅で発言するのは勝手だけれど、選挙で選ばれた議員が言うのは問題だ。

「人口増加に貢献しない人は、切り捨てても良い」となると、結婚していない人、あえて子供を持たない男女のカップル…どんどん対象者が増えていくことになる。

理想的なカテゴリー以外を排除する。まさにファシズム

 

子供を産まない、または産めない人がどう思うのか、考えて発言して欲しい。

確かに日本は高齢社会で、このままの出生率では人口減少は免れない。人口が減ると、社会保障や公的なサービス、インフラにも影響があることもわかるけれど…。

議論の視点がずれている。頭が悪いにも程がある。何でこんな人が国会議員なのか?

あなた方が論じるべきなのは、どうしたら子供を産んで育てやすい社会システムを構築するか、ではないの?

しかも、所属政党からこの議員を批判する意見が出ていない。一部の議員が、批判しているくらい。それどころか「あなたの意見は間違っていない」と言われている様子。

でも、この言い方は後で手のひら返しをされて、所属政党からも批判されそう…。「間違ってはいないけど、正しいとは言っていない」ってね?

 

選挙をする時には、こんな議員や政党を選ばない様にしたい。

台風は日本アルプスを越えられないのか?

台風が来ている。

最初の予報では、愛知県の辺りから真っ直ぐ北上して日本海に抜けるコースだったけれど…。

昨日くらいからの予報では、大きく曲がって中国地方に進んで行くコースに変わった。

よりによって、そっちに行く?

 

さて、タイトルの件に話題を戻そう。結構長い間を北陸地方に住んでいるが、太平洋側から日本アルプスを越えて日本海側に抜けた台風を知らない。

また逆に、日本海側から日本アルプスを越えて、太平洋側に抜けた台風を知らない。

(四国から中国山地を抜けたり、近畿地方から琵琶湖を通過するコースが、たまにあるくらい)

日本アルプスは、台風の盾になっている?

上陸すると勢力が落ちて、熱帯低気圧に変わるから?

 とにかく、中国地方に大きな被害が出ないことを切実に祈りたい。

映画:ハン・ソロ

さて、スター・ウォーズのスピンオフ作品「ハン・ソロ」。映画の日という事で、割安に観てきた。

 スター・ウォーズの人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の物語である。

時系列で言うと、銀河帝国が出来て間もない頃。エピソード3とエピソード4の間くらいかな?

アメリカでの興業収入は「スター・ウォーズ」作品としてはイマイチだったらしいが、結構楽しむことが出来た。

例えて言うなら、宇宙版の西部劇?

ハン・ソロの立ち姿が、まるでガンマン。列車強盗みたいな事もしていたし。

 ただ、最初のハン・ソロの出身惑星の件(くだり)が案外と長くてモタモタしている印象。もう少しはしょれなかったのかな?

 ハン・ソロの設定も安直だった。スラム街で自由が無い日々を送っている若者が夢を描き、夢を見出だせない惑星から逃げ出す。けれど、一緒に逃亡を図った恋人は追っ手に捕まってしまい、若者は必ず迎えに来ると誓って宇宙に旅立って行く…まさに、アメリカ映画のお約束である「虐げられし者」のサクセスストーリー…。良くも悪くもディズニーらしい明確でわかりやすい展開。出てくる登場人物達もキャラクターがシンプルに割り当てられていた処が特にディズニーだな~と。

でも、 ハン・ソロの自信家で能天気で強かでひねくれているのか素直なのか良く判らない複雑な性格は上手く表現出来ていたし、話が進むにつれて彼が少しずつ成長していく処も楽しめた。

チューバッカやランド・カルリジアンとの出逢い、ミレニアムファルコン(最初はお馴染みの形ではない等)のエピソードもハラハラドキドキのストーリー展開も良かった。

 主演の男優さんも良かった。(ハリソン・フォードしか駄目!という人の気持ちは否定しないけどね)

演技でう~ん、若いね!と言いたくなるくらいに、未熟で甘酸っぱい雰囲気があり、話の中である登場人物から「自分以外を信用するな」と忠告されるが、それに納得出来ない処はまだまだ初々しい。その初々しさは映画の最後まで保たれていて、このお兄ちゃんが、どんどんすれていくんだな~と思うと、何だか感慨深かった。

 

ハン・ソロ御守りにしている物や、「ソロ」という苗字について凄く意外なシーンがあったし、あれ?こいつ生きてたんだ!という登場人物が出てくる。他にも細々としたエピソードが差し込まれていて、スター・ウォーズが好きな人は楽しめると思う。

 

ハリソン・フォードじゃなきゃ!について。

同じ人物を別々の俳優さんが演じるのは中々難しい…。

悪い例で言えば、ターミネーター3の主人公。余りにもへなちょこ過ぎて、あれがどうやったら人類を救う救世主となるターミネーター4に出てくる心強いリーダーになるんだ…と思ったものだ。

ターミネーター3はやらない方が良かった。ある意味、黒歴史あの映画は、シュワちゃんの選挙のために作られたようなものだったから、しょうがないけどね!